1/40 スクロールで次の写真へ EWR・VJ101C(独) 第2次世界大戦の敗戦後に再建された西ドイツ空軍は、米国から供与された装備でスタートしたものの、1950年代後半になると軍用機の独自開発を志向し始めた。その第1号となったのが、垂直離着陸(VTOL)方式のVJ101Cで、メッサーシュミット、ハインケル、ベルコウの3社が共同企業体EWRを創設、西ドイツ政府の財政支援も受けて、59年からプロジェクトをスタートさせた。 試作1号機は63年に完成した。全長15.7メートル、全幅6.6メートルの機体に、推力1.5トンのロールスロイスRB145ターボジェットエンジンを6基搭載。エンジンは2基ずつを旋回式ポッドに納めて主翼の両端に計4基装備し、飛行中に推力の方向を垂直から水平に移行させることができた。エンジンの残り2基は推力を垂直方向に固定して胴体前部に設置、ティルトジェット(ジェットエンジンの