三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の強度試験が、当初予定の8月開始から9月にずれ込むことがAviation Wireの取材で明らかになった。 試験開始の延期は、試験に必要な手続きなど準備に時間がかかっているためで、大きな開発遅延は生じない見通し。 強度試験は型式証明や耐空性証明の取得に必要な試験で、大きく分けて2種類を実施する。 機体の強度を保証する「全機静強度試験」では、運用中に予想される最大の力に耐えられるかを、試験場に置かれた機体全体に負荷をかけて検証。耐久性を保証する「全機疲労強度試験」では、想定する寿命に対して運用中に予想される繰り返しかかる力に耐えられるかを、負荷をかけて調べる。 3日には、強度試験を実施する三菱重工業(7011)の小牧南工場(愛知県)に隣接するMRJ技術試験場を、報道関係者に公開した。 三菱航空機では、強度試験用の機体とは別に、飛行試験機の初