イギリス議会下院がシリアに対する軍事行動案を否決し、キャメロン首相が即座にこれを受け入れたのが先週29日(木)でした。この時点から、シリア問題に関するアメリカ政界の動きは大きく混乱を始めており、現時点では「迷走状態」というところです。 オバマ大統領は31日(土)に突如声明を出して、シリアへの軍事介入に関しては議会の承認を求めそれに従うと宣言。その米議会ですが、この問題については来週の9日(月)から審議を開始するということになりました。 ちなみに、8月末の緊迫した状況から考えると10日も間を空けるというのは「のん気」な態度のようにも見えますが、実はこの間には「ユダヤ教新年の聖日(ロシュハシャナ)」があり、アメリカ社会としてもこれを尊重しないといけないという事情があります。 このカレンダー上の事情ですが、ホンネの部分では「イスラエルの先制的な暴発が警戒される状況だがこの週にはなさそう」という計