(1999年労働省職業安定局調べ) 中高年者に対する人事担当者の本音がうかがえる。これまで、能力とは関係なく長年勤めていれば管理職になれてしまった 中高年たちが、ここにきてリストラや能力主義という時代の波に直面している。 そんな中、生き残りを賭けた管理職たちが 自らを鍛え直すためプライドを捨てて研修に挑んでいた。 「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」 東京都内某所。 殺風景な建物の中では、作業服姿の男女が腹の底から声を出していた。 彼らは皆、会社で部下を指導する立場にある「管理職」。 これは、管理職を対象にした「鬼の研修合宿」だ。 いい年をした中年サラリーマンたちが、「大きな声で返事をする」「きびきびと動く」など 社会人としての基本的な姿勢を叩き直されていく。 そのやり方は、まるで軍事教練だ。 ともすれば、時代錯誤に見えるこの研修を企画したのは東京の