トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事 【社会】 豊田の優良農地に倉庫群 国など転用許可 2009年2月1日 朝刊 農振農用地が転用されてできた物流倉庫群。上はトヨタ高岡工場=昨年12月、愛知県豊田市で、本社ヘリ「あさづる」から(福沢和義撮影) トヨタ自動車の工場が集中立地する愛知県豊田市で、農地法上もっとも厳格に転用が規制されている優良な農振農用地が相次ぎ転用され、農地賃料の100倍以上で物流会社の倉庫に貸地されていることが分かった。いずれも多額の税金を投じて土地改良した農地。農林水産省は食料自給率の向上を掲げながら、優良農地の転用に十分な歯止めをかけておらず、政策の矛盾が浮き彫りになった。 愛知県は農業生産高で全国5位の農業県だが、現場はトヨタ自動車の高岡工場から1キロ以内の場所にあり、工業優先の時代に農業が埋没した構図。ナゴヤドーム4個分に相当する約20ヘクタールの