囲碁棋士を目指していた東京都新宿区の小学5年生、藤沢里菜さん(11)が6日、日本棋院の棋士採用試験に合格し、プロ入りを決めた。後日の正式決定を経て、4月1日付、11歳6カ月でプロになる。趙治勲二十五世本因坊(53)の11歳9カ月を抜き、日本囲碁界での史上最年少記録となる。藤沢さんの師匠は祖父の故藤沢秀行名誉棋聖、父も棋士の藤沢一就八段で、3代連続の棋士になる。 藤沢さんは、女性枠1を争う「女流棋士特別採用試験本戦」に挑み、9人の総当たり戦で1位となった。女性棋士では、謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊(20)の持つ14歳4カ月が最年少のプロ入り(入段)記録で、藤沢さんは今回この記録も大きく更新した。 3回目のプロ試験挑戦で合格した藤沢さんは「小学生のうちにプロになりたいと思っていました。うれしい。自信を持たないとだめなので『プロになる』というつもりで戦いました」と語った。 小学校入学