東京電力福島第一原子力発電所で停電が起き、使用済み核燃料プールの冷却装置などが停止したトラブルで、東電は20日、3、4号機のプール冷却装置などに電気を供給していた仮設の配電盤でこげ痕が見つかったと発表した。 配電盤の接触不良などがトラブルの原因とみて、調査を進めている。 東電は、20日朝から本格的な原因調査を開始。屋外のトラックに積まれた仮設配電盤の端子や、荷台の壁の一部が、焦げたように黒くなっているのを発見した。 同原発では18日夜に停電が起き、1、3、4号機のプールと共用プールの冷却装置や、汚染水処理用のセシウム吸着装置など9設備が一斉に停止。安全確認と復旧作業を進めて順次運転を再開し、20日午前0時過ぎ、停止から約29時間ぶりに全面復旧した。