災害対応ロボットのコンテストは、米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)が主催する、この手のジャンルでは世界で初めての大会です。2011年3月に起きた福島第1原子力発電所の事故を受けて、2013年に予選が実施されたのが始まりです。 予選では東京大学発のベンチャーで構成されたチームが優勝。国内外で大きな話題になりました。しかし、このチームは今回の決勝は辞退。決勝に挑んだのは全24チームで、日本勢は5チームでした。私たちNEDOはそのうち3チームに対して開発費を支給するなどの支援をしました。 コンテストでは災害を想定した多くのタスクが用意されています。ドリルで穴を開け、がれきを越え、さらにはレバーを押し下げたり、コンセントプラグを引き抜いて、差し込むといった内容のタスクが課されます。 結果、日本勢の最高は産業技術総合研究所(産総研)のチームで10位。残りのチームも振るわず、最下位や棄権するチ