去年の世界の平均気温は、記録が残る1880年以降、最も高く、観測史上「最も暑い1年」となったことが、アメリカの政府機関の分析で分かりました。 それによりますと、去年の世界の平均気温は14度8分と、これまでの最高だったおととしの平均気温を0.16度上回り、観測記録が残る1880年以降、最も高くなりました。 地域別では、大西洋の北部を除くほとんどの地域で平年を上回り、特に東太平洋やインド洋などが記録的な高さになっています。 NOAAによりますと、地球温暖化に加え、南米沖の東太平洋の赤道付近で海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象が記録的な規模で発生したことが原因の1つとみられるということです。 NOAAの担当者は、「地球温暖化の傾向はこれからも続き、ことしはさらに記録を更新する可能性もある。今後も温暖化の問題に関心を持ち続けなければならない」と述べ、警鐘を鳴らしています。