まず2月10日に予定されている日米首脳会談から解き明かそう。ズバリ、大きな成功が見込まれる。その道筋を示す前に、いま大騒ぎとなっている「大統領令(Executive Order)」について触れておきたい。 トランプ大統領は就任早々、多くの大統領令を発出している。そのなかでメディアに大々的に取り上げられているのが移民・難民の入国規制だ。これにはトランプ政権内の人種差別主義がからんでいる。この人種差別問題は、これからの日米関係、日米交渉の成否を問う際にどうしても知っておかなければならないポイントだ。 前任のオバマ大統領は大統領令の最大の信奉者だった トランプ大統領が1月27日に電撃的に署名した移民・難民の入国規制に関する大統領令。これについては対象となった中東・アフリカ7カ国の人びとだけでなく、米政府内の身内のなかにも反対者がいる。そんな内外の批判、非難にまったくひるまないのがトランプ大統領だ