高橋克彦さんの星封陣が結構面白かったですね。 舞台となるのは岩手のとある村。 冒頭の主人公である闇路花織が新聞で見つけた記事に載っていた物部という姓に目を惹かれます。 実は花織は以前にも物部姓を持つ人物が新聞記事に掲載されていたことから疑問を持ち、上司である藤崎氏に調査を依頼する、というのが冒頭のあらすじ。 話が進むにつれて、主人公は花織の幼馴染の緋星幸丸へと移り、謎の真相へと迫っていきます。 内容なんですが、とにかくスケールが大きいですね。 現代にまで続く物部氏と蘇我氏の争いが、広範囲な規模で展開されていくんですから。 謎解きも高橋克彦さんお得意の岩手を舞台とした、歴史秘話にまつわる裏歴史的な解釈をふんだんにちりばめ「確かにそういうこともあるかもしれない」と話に説得力を持たせています。 この小説の面白い点は、主人公緋星幸丸の体型。 身長は170センチ未満で体重は100キロ以上というかなり