民主党の岡田克也幹事長は5日の記者会見で、足利事件で91年に逮捕された菅家利和さんがDNA型再鑑定の結果釈放されたことに関し、「自白にあまりにも重きをおいた取り調べに大きな原因がある」と指摘。野党多数の参院を4月に通過した取り調べの全面可視化法案について「衆院で一度も議論されていない」と与党の対応を批判し、早急な審議入りを求めた。 一方、河村官房長官は5日の記者会見で、「こういうこと(=菅家さんの無期懲役確定)を防げるという考え方と、自白に障害が起きるという両面の見方があり、もう少し詰める必要がある。こういう一つの投げかけが起きているのだから、真剣に受け止める必要があると私自身は思っている」と述べた。