9月16日、財団法人日本美術協会主催の第20回高松宮殿下記念世界文化賞が発表された。建築部門では、スイスの建築家ピーター・ズントー氏が受賞した。 演劇・映像、絵画、彫刻、建築、音楽の5部門の受賞者にはそれぞれ1500万円の賞金が贈られる。この世界文化賞は「芸術のノーベル賞」とも言われている栄誉ある賞だ。授賞式は10月15日に東京で行われる予定。 結実した活動 建築以外の部門の受賞者は次の通り。 演劇・映像 歌舞伎俳優の坂田藤十郎氏 絵画 リチャード・ハミルトン氏 ( 英国 ) 彫刻 イリヤ&エミリヤ・カバコフ氏 ( アメリカ、ロシア出身 ) 音楽 ズービン・メータ氏 ( インド ) 65歳のズントー氏は「異色の建築家」であり、「常に社会的、文化的に価値のある物を創り出そうとしている」と評された。ズントー氏は、時代を記録する場所としてドイツのベルリンに計画された「トポグラフィ・オフ・テラー