旧統一教会に入信、脱会した母を描いたドキュメンタリー映画「belief」を監督した土居哲真さん=京都市上京区で2022年10月21日午後7時9分、菅沼舞撮影 ごく普通の、お人よしな母がなぜ――。安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者による高額献金や政治との関係が問題になる中、信者だった母親にカメラを向けた15年前のドキュメンタリー映画がリバイバル上映されている。信仰を巡って揺れ動く家族や周りの人々の姿は、誰の身に起こってもおかしくない現実を突きつける。 2007年公開の「belief」は、監督の土居哲真さん(46)が旧統一教会に入信した母や、母の近くで暮らす兄一家、母を勧誘した信者、被害救済に当たる弁護士や専門家らとの対話を通じ、新興宗教にのめり込んでいく心の有りようを丹念に掘り下げた映画だ。
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