イギリスが過激派組織IS=イスラミックステートを標的にシリアで開始した空爆について、シリアのアサド大統領は、アサド政権と協調しないまま行われる空爆はISなどのテロ組織を利するだけだとして改めて非難しました。 これについてアサド大統領は「有志連合が作戦を開始したこの1年ほどの間にISなどのテロ組織は自由に勢力を拡大した」と述べ、アサド政権と協調しない有志連合による空爆はISなどのテロ組織を利するだけだと主張しました。そのうえで「結果は出せない。彼らは再び失敗するだろう」と述べ、有志連合は地上で戦闘を行う勢力との連携が十分でなくISなどのテロ組織と真剣に向き合っていないと非難しました。 一方、アサド大統領は、アサド政権と協力するロシアが作戦を始めて以降、ISなどは勢力を縮小させているとして、ロシアの対応を称賛するとともにISに対抗するためにはアサド政権との連携が欠かせないと強調しました。