関越自動車道で7人が死亡したバス事故で、出発地の金沢駅近くのバスターミナルでは、事故翌日の4月30日夜も客が列を作り、「格安料金が魅力」とバスに乗車した。 東京まで3000円台でツアーバスを運行する金沢市の会社は「連休中はほぼ満席」と話す。 娘を見送った金沢市の女性会社員(48)は「事故があったのでバス会社もより安全を考えてくれるかなと。運転手さんに安全をお願いした」と話した。また、旅行で東京方面から金沢に来た大学2年の女子(19)は2800円の早割料金で東京に戻った。「不安と言えば不安だが、安さは魅力」と複雑な表情だった。 同日午後9時に仙台市に向け出発したバスの運転手の男性(35)は「この商売は健康、安全運転、自己管理が第一」と気持ちを引き締めていた。