厚生労働省の専門部会は5日、B型肝炎の感染を防ぐワクチンを今年10月から予防接種法に基づく定期接種にすることを決めた。0歳児が対象で、生後2カ月▽3カ月▽7〜8カ月の計3回接種する。費用は原則無料。 B型肝炎は3歳未満の乳幼児が感染すると慢性化する可能性が高く、将来的に肝臓がんなどを発症する恐れがある。 専門部会は2012年、B型肝炎を含む7種のワクチンについて「広く接種を促進するのが望ましい」との提言をまとめた。13年に改正予防接種法が成立した際の国会の付帯決議で「定期接種化の結論を得るよう努めること」とされ、接種を開始する年齢やワクチンの種類について検討。昨年1月に定期接種にする方針を決め、厚労省がワクチンの供給体制や財源の確保を検討してきた。
