ねぎの原産地は中国といわれ、3000年も前から栽培されていたといわれている。身体を温め、疲労を回復する薬用植物として珍重されていた。暑さ、寒さに強いため、アジア全域で作られ、日本では奈良時代にはすでに栽培されていた。 昔から東日本では主に、根元に土寄せして白い部分(葉鞘ようしょう)を長く育てる根深ねぎが栽培され、西日本では耕土が浅い土地が多かったことから、土寄せせずに作る、緑の葉の先端まで食べられる柔らかい葉ねぎが栽培されていた。「関東は白、関西は緑」を食べる食文化がすでにできあがっていたといえる。 令和2年の作付面積は、2万2000ヘクタール(前年比98.2%)と、前年よりわずかに減少した。 上位5県では、 ・埼玉県 2230ヘクタール(同 93.3%) ・千葉県 2130ヘクタール(同 99.1%) ・茨城県 1960ヘクタール(同 98.0%) ・群馬県 1020ヘクタール(