観光バスの運転手が三重県内の高速道路を走行中に意識を失い、異変に気付いた乗客3人が連係プレーでバスを止め、大惨事を未然に防いでいたことが2日、分かった。運転手は病死が確認されたが、乗客31人にケガはなかった。3人が連係プレー…数百m暴走どうにか停めた 三重県警高速隊によると、1日午後5時50分ごろ、愛知県岡崎市の運輸会社「オーワ」の観光バスが亀山市の東名阪自動車道を走行中、運転手の男性(44)=岡崎市正名町=が急に意識を失った。これに気付いた52歳と57歳の女性乗客2人がとっさにハンドルに飛びつきバスを操作。その間に、男性乗客(42)が運転席の足元に潜り込み、手でブレーキペダルを押してバスを止めた。 乗客によると、速度は時速80キロほど出ていたといい、バスはゆるやかな右カーブを蛇行し、片側2車線の道路左側や中央分離帯側のガードレールに衝突しながら数百メートルにわたって走行した。 3人がバス