香港食物環境衛生署食物安全センターは8月9日、マッドハニー中毒(mad honey poisoning)を紹介する文書を公表した。概要は以下のとおり。 先ごろ、香港の医学文献において、友人が海外で購入した蜂蜜を喫食後に、「マッドハニー中毒」を起こした患者の事例が報告された。 「マッドハニー中毒」はグラヤノトキシンを含む蜂蜜を喫食することで起こる。グラヤノトキシンはツツジ科の植物が生成する神経毒で、神経や筋肉に影響を及ぼし得る。中毒症状はめまい、脱力感、大量の発汗、唾液過多、感覚障害、悪心、嘔吐等である。病状が重い場合は低血圧やショックに至ることもある。 市民は、信頼できる販売店や養蜂場で蜂蜜を購入すべきである。グラヤノトキシンが含まれる蜂蜜を喫食すると、喉に灼熱感を生じることがある。蜂蜜に苦みや渋みがある場合は廃棄すべきである。市民は蜜源の花の種類について、できるだけ知らなければならない。