北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝 武論尊・原哲夫/倉尾宏 時は世紀末。 海は枯れ、地は裂けた世界。 弱きを傷つける悪に立ち向かう革ジャンの男。 敵を華麗に倒す姿に大きな叫び声が重なる。 「カーーーット!」 枯れた海も、裂けた地も大規模なドラマセット。 これはドラマ『北斗の拳』を日夜撮影する者たちの血と涙と汗の記録。
8月第3週の動員ランキングは、公開3週目に入った『インサイド・ヘッド2』が週末3日間で動員37万2000人、興収4億9700万円をあげて2週連続1位となった。初週と第2週の興収比97%に続いて、第2週と第3週の興収比は95%と非常に高い推移で安定。金曜日から土曜日にかけて東日本に接近した台風に関する事前の(今になってみれば少々過剰だったとも言える)注意喚起や、それに伴う公共交通機関の計画運休や減便の影響がなければ、前週超えもあり得ただろう。 先週末には、夏休み興行のど真ん中にもかかわらず、2022年12月に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』の「復活上映」がメジャー配給作品の大作と同水準の全国383スクリーンという異例の規模でスタートした。5月にそのアナウンスがされた際は、それだけ多くのスクリーン数を押さえられるほど今夏は有力な新作が不足しているのかと衝撃を受けずにはいられ
30年ほど前、オタクは、「キモくて不気味でコミュニケーションできない人々」とみなされていた。 しかし今日ではそうではない。オタクという言葉は“推し”という言葉と同じぐらいカジュアル化し、要するに、誰でもオタクと名乗れるようになった。 それで救われた人もいるし、かえって救われなかった人、誰でも名乗れるようになったオタクを名乗りづらくなった人もいるように思う。今日は、そんなオタクという言葉の過去と現在について振り返ってみたい。 はじめに「オタクは異端である」という宣告があった オタクの過去を振り返る際のスタート地点をどこに置くのかは、論評の性質によって早くなることも遅くなることもある。 本論では、さしあたり1983年から話を始めたい。1980年代の段階でオタクはすでに存在していて、当時は「おたく」と平仮名で書くのが一般的だった。 では、その1983年に何が起こったか。オタクに宣告が下されたので
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