我が家の親は、一般的に見れば良い両親と言えるのだろう。 父親は働き、料理をし、子どもの面倒をよく見る。 母親も働き、料理をし、子どもに無償の愛を捧げている。 しかし我が家の子どもは親に愛情を向けない。 反抗も反発もしない。 そこには限りなく無関心に近い嫌悪だけが存在している。 母親からは、彼女が結婚当初に思い描いていた理想の家庭、のようなものが透けて見える。 そして、それとかけはなれているであろう現状がある。 父親は、家族のことは諦めて、自分の世界に引きこもっている。 彼は既に、家族を「家族という名前の他人」としてしか見ていない。 なんて可哀想なんだろう
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