ブックマーク / yosyan.hatenablog.com (5)

  • 常位胎盤早期剥離 - 新小児科医のつぶやき

    5/3付読売新聞より、 病院 「急変予測できず」 妊婦・胎児死亡 遺族は提訴検討 静岡厚生病院(静岡市葵区北番町、265床)は2日、同病院で4月27日に手術を受けた静岡市駿河区の妊婦(24)と10か月の胎児が死亡する医療事故があったと発表した。玉内登志雄院長は「典型症状ではなく、急激な悪化を予測できなかった」と述べ、想定外の事態だったことを強調したが、遺族は病院の対応に不信感を募らせている。 同病院によると、妊婦は初めての妊娠で、昨年9月から同病院に通院。妊婦は、死亡する約14時間前の27日未明、陣痛が出たため同病院に電話したが、応対した看護師や助産師が「痛みは強くない」と判断、いったん自宅待機となった。 同日早朝、再び陣痛が強くなり入院。胎児の心音が確認できず、呼び出された産婦人科医が、分娩前に胎盤が子宮内ではがれる「胎盤早期剥離(はくり)」と診断、帝王切開したが、胎児は死亡していた。手

    常位胎盤早期剥離 - 新小児科医のつぶやき
    azumy
    azumy 2008/05/04
    早剥について
  • 実話の裏付け - 新小児科医のつぶやき

    m's blogを主催されている管理人様から首都圏の周産期医療の危機を象徴するコメントを頂いた事があります。再掲させて頂きます。 私が知っている医者から直接聞いた話です。 昨年の今頃、緊急帝王切開の妊婦さんが群馬か栃木 (どちらだったかは残念ながら記憶にありません) からヘリで山梨の県立中央病院に搬送されるということがありました。たしか平日の午後のことだったと思いますが、胎児がNICU管理する必要がある帝王切開で、その県の施設が満床で対応できずに搬送先を探したそうです。関東地方の他の都県、埼玉・千葉・東京・神奈川などの施設をあちこちコンタクトをとったものの全て断られ、甲府まで長距離ヘリで搬送されることとなりました。 休日とか時間外ならともかく、平日の昼間に都内や神奈川の施設を全部断られるとは、とびっくりしたのを覚えています。 あの時はいくつか厳しい実例を頂いていたのですが、このコメントだけ

    実話の裏付け - 新小児科医のつぶやき
  • 真相を考える - 新小児科医のつぶやき

    奈良事件で警察が絞り込んでいる焦点は次の2点のようです。 病院での医療過誤 搬送を断った病院の違法性とくに1点目の医療過誤の可能性について力を入れそうな情勢です。そうなるとその日病院で何が起こったかの情報を分析してみる必要があります。とは言え第3者の立場にあるものでは入手できる情報源は限られています。具体的にはマスコミ報道とネット経由の情報です。現時点ではこの2つ以上のものは入手しようがありません。さらに厄介なのは入手した情報の信憑性を客観的に裏付ける方法が無いのです。 マスコミ報道の情報源をまず考えてみます。マスコミは強力な情報収集能力を持っています。そんなマスコミが今回の事件で情報源としたものは何でしょうか。まずは警察発表、警察が動き出したからこの事件は始まったのですから、警察サイドからの情報提供は記者クラブを通じて行なわれているはずです。次は遺族への取材、遺族はこの事件で悲しい思いを

    真相を考える - 新小児科医のつぶやき
  • 奈良事件に誤診はあるか - 新小児科医のつぶやき

    医療は人間がするものです。エコーやCTやMRIなどの新しい医療機器が開発普及したり、他の検査も種々のものが手軽に行える時代になっていますが、それでも最後は人間がする仕事です。患者の訴えを聞き、容態を診察し、その上で何の病気なのか、もしくはどんな事が起こっているのかをまず推定、判断するのは人間です。また検査結果を分析解釈するのも人間です。まだまだ機械でこれが出来る日が来るのは遠い先です。非常に人間臭い仕事だと私は思っています。 病気を診断治療する時に与えられる情報は必ずしも十分ではありません。例えてみれば全部そろっていないジクソーパズルを、完成図無しで組み立てるような作業です。全部そろっていないジクソーパズルでも長い時間をかければ組み上げる事は可能でしょうが、医療ではこれを短時間で行なう必要があります。短時間で行なうために医者は、完成図になるかもしれない元絵をひたすら覚えこみます。ジクソーパ

    奈良事件に誤診はあるか - 新小児科医のつぶやき
    azumy
    azumy 2006/10/19
    この内容に納得する。当事者の遺族が誰かを糾弾せずにいられない気持ちは仕方ないとしても第三者は冷静に事実を調べるべきだ。
  • その日が来たか・・・ - 新小児科医のつぶやき

    奈良の事件です。まず亡くなられた患者様に深い哀悼の意を表し、残された御遺族の方に慎んでお悔やみを申し上げます。 事件の詳細はある産婦人科のひとりごとで詳しいかと存じます。ここでの管理人氏の意見が一番正論かと思います。宜しければそちらをまず読まれることをお勧めします。 事件の構図を簡単にまとめます。 分娩中に頭痛を訴え意識消失発作を起こした。 産科医は子癇発作と考えその処置を行なった。 しかし経過が重篤で他院での処置が必要と判断した。 転送先を探すも18軒に断られ、19軒目の国立循環器病センターにようやく運ばれた。 患者は脳出血を併発しており死亡、子供だけは助かった。ここで出てくる子癇発作の教科書的解説を先に入れておきます。妊娠,分娩,産褥期に出現する強直性あるいは間代性痙攣と昏睡を主症状とする特殊型妊娠中毒症である.このうち分娩子癇が最も多い.妊娠中毒症の早期発見・治療により,子癇の発症は

    その日が来たか・・・ - 新小児科医のつぶやき
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