妻の居場所を探す「下山夫」に妻は…(イメージ)この記事の写真をすべて見る 右肩上がりが望めない時代に、夫が“下山”を始めたら……。下山夫に翻弄される女性を取材した。 スマホにまた矢印が立った。夫がGPSで私の居場所を探しているのだ――。都内でSEとして働く女性(47)は、そんな夫の行動に息苦しさを感じている。 「週末に娘と買い物に出かけていると、『(2人が)今ここにいると思って』と突然夫が目の前に現れた時には、さすがに背筋が寒くなりました……」 夫(53)とは社内結婚で、今も同じ会社で働いている。夫は現場仕事が好きで、管理職になる気がない。このため給与は頭打ちなうえ、40代後半に入ってからは、30代が中心となる現場のなかで扱いづらさもあるのか、仕事が減った。それにつれ、亭主関白で家のことは何もしなかった夫が、“自分の居場所”を家庭に大きく依存するようになってきた。 子どもたちが乳幼児のころ