長らくユースカルチャー、カウンターカルチャーの代名詞だった「渋谷カルチャー」は、今、存在しているのだろうか? この数年、渋谷界隈(少なくとも自分の周り)では、駅前開発への期待や、都市の作り方といったビジネス、インフラ、テクノロジーの分野での話題が増えたことは、渋谷という街が現実的でジャパンスタンダードな近代化に向かっていることを象徴しているのだと言える一方、その代償として、渋谷が長年撒いて育ててきた独特の特異性は、徐々に削り取られながら、「渋谷カルチャー」が衰退した、将来が見えづらくなっているというような話は、ずっと言われてきている。この2017年において、「渋谷カルチャー」には、何が残っているのか? どんな未来には何が期待できるのだろうか? その答えを探るべく組んだFUZEの渋谷特集に登場する一人目は、渋谷区長・長谷部健さんだ。長谷部区長へのインタビューで、新しい渋谷カルチャーの作り方、