ベルリン国際映画祭開幕式で10日、ジャファル・パナヒ監督の空席の横で、監督を支持するため拍手する審査員たち=ロイター 【ベルリン=松井健】国際的に著名なイラン人映画監督で、イラン国内で禁錮刑などの判決を受けたジャファル・パナヒ氏が、10日に開幕したベルリン国際映画祭に「私は20年の沈黙を強いられるが、20年後に平和で豊かな我が国の映画を撮影することを夢見続ける」とつづったメッセージを手紙で寄せた。 パナヒ氏は昨年12月、「反体制の宣伝活動に携わった」などとしてテヘラン革命裁判所から禁錮6年の判決を言い渡され、監督活動や外国への渡航を20年にわたって禁じられた。同映画祭は手紙を開幕式で読み上げ、パナヒ氏の座るはずだった審査員席を空席のまま残し、パナヒ氏への支持と連帯を表明した。 パナヒ氏は手紙で「映画制作者は現実を霊感として使い、自らの想像力で色づけし、自らの希望と夢の投影である映画を
【ベルリン=松井健】ドイツ南部で2009年3月、17歳の少年が銃を乱射し15人を殺害して自殺した事件で、シュツットガルト地裁は10日、少年の父親(52)に対し、犯行に使われた銃の管理に過失があったなどとして過失致死傷罪と武器法違反で執行猶予付き禁錮1年9カ月の有罪判決を言い渡した。 息子が起こした事件の責任を父親に問うという異例の「代理裁判」として注目を集めていた。DPA通信は遺族感情などを紹介し、執行猶予の判断を「寛大な判決」と報じている。 少年は09年3月11日、シュツットガルト近郊のビネンデンで、自分が卒業した学校や逃走先で銃を乱射。生徒や教師ら15人を殺害後、自殺した。父親が寝室の洋服ダンス内にカギを掛けずに保管していたピストルを持ち出していた。 事件はドイツ社会に衝撃を与え、検察側は銃器の所持者に対し管理をしっかりするよう警告する効果も考慮して、犯行に直接関与していない父親
【ニューデリー=池尻和生】英語が準公用語のインドを訪問中の大阪府の橋下徹知事が、現地で英語教育改革をしきりに唱えている。英語が苦手な橋下知事は海外での会話は通訳頼み。得意の発信力を発揮できない自らを省みての叫びとなっている。 「やっぱり語学力ですよね。ほんとにこればっかりは情けないというか」 10日、ニューデリーで開かれた日印企業の交流会で、日本語によるスピーチを終えた橋下知事はこう話した。ふだんは府職員が作った原稿を読むのを嫌うが、この日は得意のアドリブもほぼ封印。冗談を言っても笑いを取れず、「次の世代にこういう経験をさせたくない」と漏らした。 知事就任まで海外旅行の経験がなかった橋下知事は、就任後の海外訪問で英語力に悩まされてきた。このため、公務の後、英会話の個人レッスンをひそかに受けてきたが、思うように上達しない。ニューデリーで要人に面会した後、自らの英語力アップに「もう無理」
カイロのタハリール広場で11日、ムバラク大統領の退陣後、軍の装甲車に上がって喜び合う市民たち=越田省吾撮影カイロのタハリール広場で11日、ムバラク大統領の退陣を知り大喜びする家族連れ=越田省吾撮影カイロのタハリール広場で11日、ムバラク大統領の退陣に沸く市民たち=越田省吾撮影11日、ムバラク大統領の退陣を祝う人で埋め尽くされたタハリール広場=ロイター 「自由、解放、勝利」 11日午後6時過ぎ、ムバラク大統領退陣の一報が伝わると、カイロ中心部のタハリール広場を埋め尽くした群衆はどよめき、続いて歓喜の声がわき上がった。 即時辞任を求める連日の民衆デモにもかかわらず、ムバラク氏は前夜の演説で政権への居座りを宣言。この日、広場に集まった群衆の怒りは頂点に達し、「ムバラクよ、立ち去れ」との叫び声がこだましていた。 そこに飛び込んできた突然の「吉報」は、広場の各所に設けられた演説台のスピーカー
インターネット上の掲示板で東京・新宿駅での無差別殺人を予告したとして、警視庁は、横浜市の中学3年の男子生徒(15)を威力業務妨害容疑で逮捕し、12日発表した。「どれぐらい騒ぐか見てみたかった」と話しているという。 捜査1課によると、男子生徒は2月6日午後3時50分〜4時25分ごろ、神奈川県のスーパーで、無線LANでネット接続した携帯ゲーム機で「2月11日午後21時に新宿駅ハイウエーバスの乗り場付近で通り魔をおこす」などと掲示板に書き込み、周辺を警戒させるなどしてバス会社の営業を妨害した疑いがある。 ゲーム機の位置情報などから、11日夕、川崎市内で不審な男子生徒を警察官が見つけ、書き込みしたゲーム機を確認した。男子生徒は同日深夜の新宿駅発大阪行き高速バスの切符を持っていたといい、騒ぎになっているのを見ようとした、という趣旨の話をしているという。 予告時間の新宿駅には見物人らが約500人
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