カイロのタハリール広場で8日、数十万人の民衆を前にムバラク政権打倒を訴えるワエル・ゴネイムさん=AP 18日間にわたるデモでエジプトのムバラク大統領を辞任に追い込んだのは、若者たちがインターネットを通じて結集した結果ともいえる。「革命」に決定的な役割を果たした一人は、ワエル・ゴネイムさん(30)だった。 検索サイト「グーグル」のドバイ駐在社員としてインターネット技術に精通。匿名で立ち上げたフェイスブック上のグループ「ハレド・サイード連帯」で1月25日のデモを呼びかけてエジプトに帰国したところを、拘束された。 「ハレド・サイード連帯」は、昨年6月に北部アレクサンドリアのネットカフェで身分証明証の提示や所持品検査を拒否したために警察官の暴行を受けて死亡し、圧政による理不尽な犠牲の象徴となった28歳の青年の名を冠した。フェイスブック上の賛同者は70万人を超えている。 ゴネイムさんは、釈放