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ブックマーク / caorenqi.hatenablog.com (7)

  • 7月注目の海外文学新刊リスト - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    現代中国の作家李鋭の小説が翻訳されるのはこれが初めてかな。文庫で刊行とはありがたいことだ。岩波現代文庫ということで、絶版になった後の入手は困難だろうから、在庫があるうちに入手しておくが吉かと。あとは『紙の民』が気になる。 岩波書店 モーム『お菓子とビール』 シュニッツラー『花・死人に口なし 他七編』 『白楽天詩選 (上)』 李鋭『無風の樹』 リルケ『マルテの手記』(復刊) 筑摩書房 デリーロ『ボディ・アーティスト』 白水社 プラセンシア『紙の民』 メイスン『オデュッセイアの失われた書』 国書刊行会 ウッドハウス『感謝だ、ジーヴス』 河出書房 ディケンズ『大いなる遺産』上下

    7月注目の海外文学新刊リスト - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
    baatmui
    baatmui 2011/07/02
    あら李鋭が翻訳されるとは。
  • 黄耐庵『嶺南逸史』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    中国に来ているわけだが。 でも、やる事は一緒だぜ?(『東方花映塚』) というわけで。 嶺南逸史 黄耐庵 著 中英 中雄 校点 百花文芸出版社、1995年 明代の広東を舞台にした作品。才子黄逢玉と、張貴児・李小環・梅映雪・謝金蓮の四人の美少女の離合と苦難、少女たちの超人的な知略と武芸を描く。 清代初めに才子と佳人の悲観離合を描く作品が盛んに作られたが、のちしだいに飽きられてきたため、作家たちは新たな境地を見出すためにさまざまな工夫をした。中でも武術・戦争の要素を取り入れた作品を英雄児女小説と呼ぶのだが、これもその一つ。 筋運びの上手さ複雑さといい、キャラ立ての見事さといい、今なおエンタメとして読むに堪える小説。特にヒロインたちのキャラは、知略と度胸に富む張貴児、武芸も人柄も完璧な李小環、武芸には長けるが気質に難のある梅映雪、分別があり思慮深い謝金蓮と、しっかり書き分けられている。 ストーリー

    黄耐庵『嶺南逸史』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
  • 日本人に読んでほしい中国文学 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    http://www.toho-shoten.co.jp/toho/readers-ranking.html 東方書店が上記の題で行ったアンケート企画について、id:inmymemory氏がブクマコメで私なら何を選ぶか見たいと言っておられたから、選んでみようと思う。 (実はこのアンケートの案内は私のところにも来ていたのだけれど、応募しようしようと思いつつ後回しにして、結局参加しそびれてしまったのだ)。 とりあえず『三国演義』『水滸伝』『史記』『唐詩選』あるいは魯迅などの当たり前のモノは外す方針で。 まずは古典文学から。 『西遊記』 当たり前のものは外す、とか言っておきながら西遊記とはこれいかに、と言われそうだけれども、きちんと全訳されたものを読んでいる人は少なそうだし、誤解も多そうなので(さすがに三蔵法師が女性だと思っている人なんかはいないだろうけれども)。 特に秀逸なのは取経の旅以前の部

    日本人に読んでほしい中国文学 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
    baatmui
    baatmui 2009/01/13
    戯曲・小説の通俗文学によく目配りされた面白いセレクション。時代・地域共に幅広く押さえられていて参考になります/元のアンケート、「中国文学」のタームに疑問を感じてしまい何となく回答できなかった
  • 金庸『鹿鼎記』全八巻 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    鹿鼎記 1 少年康熙帝 作者: 金庸,岡崎由美,小島瑞紀出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2003/08/26メディア: 単行 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る 「刀で殺すのも石灰で殺すのも、殺しは殺しじゃねえか。上品も下品もあるかい。くそがきのおいらが下種な手で助けなかったら、くそおやじのあんたはとっくにお上品な死人になってたんだ。(一巻、58ページ) 揚州の遊郭生まれの少年・韋小宝は、侠客茅十八を助けた縁で、茅とともに北京へ行く。北京でいざこざを起こした二人は、怪老人・海大富に捕らえられ、清の王宮に連行される。海を薬で盛りつぶして失明させた韋小宝は、海の側近の少年宦官に成りすます。そして韋小宝は少年皇帝・康熙帝に出会う。康熙帝は先々代ホンタイジ時代からの臣下・オーバイの専横に悩まされていた。二人はオーバイ抹殺を謀る。 オーバイを捕らえ、重臣の康親王のもとに監

    金庸『鹿鼎記』全八巻 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
  • クラスナホルカイ・ラースロー『北は山、南は湖、西は道、東は川』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    北は山、南は湖、西は道、東は川 作者: クラスナホルカイラースロー,Krasznahorkai L´aszl´o,早稲田みか出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2006/03メディア: 単行 クリック: 10回この商品を含むブログ (5件) を見る 源氏の孫君は、『名庭百選』を見、最後の「隠された庭」に惹きつけられてから、千年たった今でもその庭を探し続けていた。彼は耳にした情報を望みに、供の者たちの目を逃れ一人で京都のある寺を訪れるのだが……。 なんとも不思議な感触の作品。読点読点で延々うねるように、時には数ページにわたって一文が続くという文体もさることながら、平安時代以来千年間、ひとつの庭を探し続ける光源氏の孫(ひどい目眩に悩まされている)に、彼を探す八人の酩酊したお供、という登場人物も奇怪。それよりもっと不思議なのが舞台となる寺院で、誰もおらず、ところどころが破壊されている、しかし住

    クラスナホルカイ・ラースロー『北は山、南は湖、西は道、東は川』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
    baatmui
    baatmui 2008/09/20
    これは面白そう。
  • 世界文学オタが非オタの彼女に世界文学世界を軽く紹介するための10作 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10 便乗。ツッコミどころ満載。 まあ、どのくらいの数の世界文学オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、 「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない文学の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」 ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、世界文学のことを紹介するために見せるべき10を選んでみたいのだけれど。 (要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に世界文学を布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として) あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う5分冊、10分冊の作品は避けたい。 できれば1巻、長くても上中下三巻にとどめたい。 あと、いくら文学的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。 古典好きが『イリアス』は

    世界文学オタが非オタの彼女に世界文学世界を軽く紹介するための10作 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
  • 莫言『転生夢現』全2巻 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう

    転生夢現〈上〉 作者: 莫言,吉田富夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/02/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (18件) を見る転生夢現 下 (2) 作者: 莫言,吉田富夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/02メディア: 単行購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (7件) を見る 「大王さま、揚がりました」 わしは自分がカリカリに揚げられて、ちょっぴりでも叩かれようものなら粉々になるのがわかっておった。高い大殿のまぶしい光の中から、閻魔大王のからかい気味のお訊ねが降ってきた。 「西門鬧よ、まだ文句を言うか?」 じつのところ、その時わしは、一瞬たしかにぐらついた。わしは油だまりの中に焦げ焦げになって這いつくばっておったのじゃぞ。皮膚はパチパチと弾ける音を立てておった。(……)どうとでもなれ、とわ

    莫言『転生夢現』全2巻 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
    baatmui
    baatmui 2008/02/19
    原題:「生死疲労」。白檀の刑で莫言には懲りていたけれど、また読んでみようかな。
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