派手な色の髪の毛。よれよれだけどポップな古着。YouTubeでゆるふわギャングを初めて観た時、映画「トゥルー・ロマンス」のクリスチャン・スレーターとパトリシア・アークエットを思い出した。これまでも男女のヒップホップデュオはシーンに存在してはいたが、リアルなステディ感をここまであけすけに打ち出したのはゆるふわギャングが初めてだろう。 取材・文 : 宮崎敬太 写真 : Yusuke Yamatani ゆるふわギャングは、映画『トゥルー・ロマンス』の2人と同じく、最初は儚くて危うげな印象だった。それはスペースシャワーTVの番組『BLACK FILE』で行われたRYUGO ISHIDAのインタビューの影響もあるかもしれない。この時RYUGOは「この間、友達が首吊って死んじゃったんですけど。すぐ死んじゃうんですよ、みんな」と表情なく話して、乾いた笑顔を見せていた。彼の地元は茨城県の土浦だ。東京からさ
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