太陽が燦燦と照りつける午前11時。完全に私は酔っぱらっている。というか、正確には〈オシッコが溜まっている〉というべきだろう。コペンハーゲン西部のヒーゼフーセネ(Hedehusene)で、尿から生まれた世界初のデンマーク産ビール〈ピスナー(Pisner)〉を試飲しているからだ。 もちろんこのピスナーは、尿をろ過して発酵させ、それをビンに詰めているわけではないし、浄水タブレットが入った容器に尿を入れ、振りまくってキレイしているわけでもない。デンマーク食糧農業審議会(Danish Food and Agriculture Council)と、ノルウェーのクラフトビール醸造とガストロパブを運営する企業、ナアアブロー・ブリッゲフス(Nørrebro Bryghus)の協力によって生みだされた逸品だ。 あなたは覚えているだろうか? 2015年のロスキレ・ミュージック・フェスティバルで、45リットルの小

