SFアニメやロボットアニメの主人公たちは、「ヘルメット」をよく着用します。このヘルメットは、アニメの制作上、素肌とバイザー部分とで顔の色の塗り分けが発生するなど、実はやっかいな要素でもあります。しかし、富野由悠季監督はとある工夫をすることで、時間と費用の節約を行いました。 自転車に乗るときにも被るのが当たり前になりつつある「ヘルメット」は、私たちの生活には、もはや日用品といえるかもしれません。 ところが、かつて、特にTVアニメーションでロボットものが盛んに作られていた1970年代後半から90年代あたりまで、ヘルメットというものは、たとえば軍隊や工事現場、もしくはバイクのライダーやF1レーサーなど、特に子供たちにとっては少し特別なところにいる人たちの「カッコいいアイテム」という認識が一般的でした。 日本のTVアニメに限ったことでいえば、もっと昔のモノクロTV時代のヒーローたちも多くはヘルメッ