タグ

ブックマーク / sai-zen-sen.jp (6)

  • 【第3回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    世界を蹂躙された子どもは「日の丸プラットフォーム」の夢を見るのか 大塚英志 清水眞弓(しみずまゆみ)という作家の小説に『花冷え』がある。1964年、七曜社からの刊行である。巻末には文芸批評家の村松剛(むらまつたけし)の解説があり、その記述から著者の清水と村松は、編集者と著者の縁であったと知れる。余談だが、村松の授業をぼくは筑波大学時代に受けている。第二外国語のドイツ語の講義で、ぼくは一度も出席せず、試験もドイツ文学について知っていることを記せといった内容だったので、グリム童話やフォルクスクンデについて雑な文章を書き、単位をもらった記憶がある。そのため、ぼくはドイツのアルファベットさえおぼつかないのだが、そういう無能な学生相手の講義はさぞかし憂(ゆううつ)であったのだろう、ただ、寡黙で陰な印象だけが漠然とあるが、清水に対してはひどく優しい。 〈清水さんとはもう二年以上のおつきあいになる。

    【第3回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
    babamin
    babamin 2022/09/14
    メディア企業として、オタク達の『小さな世界』の庇護者であった角川が、『大きなナショナリズム』を振りかざす側に回る危惧。/読んだ当時は「飛躍しすぎでは」と思ったが、五輪事件後の今だと、色々と味わい深い。
  • 【佐藤友哉×高河ゆん×ダンガンロンパ!!】『ダンガンロンパ十神(上)世界征服未遂常習犯』堂々発売! | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    2015年11月13日 11:30 【佐藤友哉×高河ゆん×ダンガンロンパ!!】『ダンガンロンパ十神(上)世界征服未遂常習犯』堂々発売! おいどういうことだ説明しろ星海社! ……というわけで、ついに発表です。 佐藤友哉×高河ゆん×ダンガンロンパ!! 『ダンガンロンパ十神 (上) 世界征服未遂常習犯』 11/27(金)発売です。 ©Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved. Amazonにて予約受付開始! 星海社FICTIONS発としては『ダンガンロンパ霧切』に続く、人気ゲーム『ダンガンロンパ』のスピンオフ作品。主人公は「超高校級の御曹司」こと十神白夜。 挑むのは、三島由紀夫賞作家・佐藤友哉(@yuyatan_sato)。装画はあの高河ゆん(@yunk99)が手がけます。 以下、佐藤友哉さんからのコメントです。佐藤さん、どうぞ! ========

    【佐藤友哉×高河ゆん×ダンガンロンパ!!】『ダンガンロンパ十神(上)世界征服未遂常習犯』堂々発売! | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
    babamin
    babamin 2015/11/13
    凄まじい三身体合体感w
  • 【第4回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    セヴンティーン  大塚英志 〈1〉 角川歴彦(かどかわつぐひこ)は昭和18年生まれである。兄の春樹(はるき)は昭和17年生まれである。この生年を一つの問題としてみたい。兄の方はいうなれば破滅型、弟の方はひどく堅実なイメージがあるが、しかし、ぼくには弟の方に破滅型の素養があると感じる時がある。例によって瑣末な事柄を行ったり来たりする文章だが、物好きな方はお付き合い願いたい。 「世代」について歴彦が自分のことを語る時、しばしば戦後世代として語るのが常だ。「民主主義の子ども」と自らを形容したことがある。それどころか「戦争を知らない子どもたち」と一度、自らを形容したことさえあるのだ。 そこにぼくはいつも微妙な違和を感じた。 「戦争を知らない子供たち」の作詞者の北山修(きたやまおさむ)は昭和21年生まれ。団塊世代よりは少し早いが、ぎりぎり戦後生まれである。この歌で自己規定するのは団塊世代だとぼくなど

    【第4回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
    babamin
    babamin 2015/02/03
    相変わらず内容が多岐に渡りすぎて追うのも大変だが、とりあえず昔小説版サイコだか摩陀羅天使篇だかで、件の「発刊の辞」を揶揄するあとがきを書いてたことを思い出して、元大塚英志フリーク的にはニヤニヤしたw
  • 【第2回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    メディア収斂論と表現の<最適(バカ)>化 大塚英志 連載を再開するにあたり、メディアミックス、という、出版の世界でいえばとうに死語であり、しかし、あまりにルーティン過ぎて日常化している現象について、何故、今更、問題とするのかについて少し書いておく。 そもそもメディアミックスが日のメディア産業で「流行」となったのは80年代の角川春樹(かどかわはるき)による角川映画であり、むしろこの考え方に積極的だったのは徳間書店の徳間康快(とくまこうかい)だが、彼らのやったことは出版社などの異業種資によって、衰退した大衆映画を「復興」することにあった。その中心に歴然と映画が存在し、角川映画であれば主演女優が、作品のまさに主題を歌詞に織り込んだ文字通りの主題歌を歌った。徳間康快が大映を買収したのは映画産業の救済であり、「角川映画」として大映の遺産を自社ブランドに躊躇なく取り込むことのできる現在のKADOK

    【第2回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
    babamin
    babamin 2014/10/01
    角川ドワンゴの自覚なきビッグブラザー化に対する警句。第一世代オタク左派らしい良い檄文だと思う。しかし今やラノベの中心は角川ですらなく、「小説家になろう」であったりする。あそこ買収してからが本番
  • 【第1回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    教養の運命 大塚英志 教養、ということばがかつてあった。歴彦(つぐひこ)は「インテリジェンス」ということばとしてタイム社の副社長からこれを聞いた。 面倒だが、まず、「教養」から始めたい。 そして、ここで、教養ということばを試みでウィキペディアでの記述のされ方を確かめてみる、と記した時点で、ぼくは既に「教養」とかつて呼ばれたものの変質を実は端的に物語ってしまっている。つまり、一つのことばから何かしらの議論を組み立てようとした時、かつては「辞書」からそのことばの定義なり語源を拾い出して議論を組み立てていく、というのが一つの作法としてあったからだ。だが恐らくある年代にとってはもはや「辞書を引く」という行為そのものが消滅しているにちがいない。例えば「辞書」の代名詞であった岩波書店の『広辞苑』もまた、「辞書」という書物の形以外にCD─ROM、電子ブック、電子辞書、携帯電話端末のサービスという形で書物

    【第1回】角川歴彦とメディアミックスの時代 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
    babamin
    babamin 2014/06/26
    源義→春樹→歴彦の交代劇は、同時に戦後日本における「教養の担い手」の変化を象徴している、と。/恒例の、柳田國男、折口信夫、吉本隆明、江藤淳等々、大塚英志フリーク歓喜のワード連発と筋立てでニヤニヤ
  • 大塚英志緊急寄稿「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント

    星海社ウェブサイト『最前線』において6月中旬の開始を予定している大塚英志氏の新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』の公開に先駆けまして、大塚氏から緊急寄稿がありましたので急ぎ僕のブログを通じて公開いたします。タイトルは「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」。 先日発表されたKADOKAWA・DWANGOの誕生が放つ巨大な重力から逃れて生きることは、ライトノベル漫画、アニメ、ゲーム、ネットなどのただ中で生きている僕たちにとってはほぼ不可能な状況になることでしょう。だからこそ、僕たちはたった今、個人個人が真剣にこのKADOKAWA・DWANGOの合併劇について考えるべきなのではないでしょうか。そういった意味で、この緊急寄稿は必読のテキストであると考えます。 また、新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』では、「メディアミックス」の誕生の原点とされる80年代史と角川源義、

    大塚英志緊急寄稿「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」 | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント
    babamin
    babamin 2014/05/17
    大塚英志フリークとして言うと、この人はやっぱゲーム音痴だなと(MADARA原作者の一人だが、本人はRPGすらやったことない)。艦これの開発、フロムの買収、ゲーム版SAOの海外進出等、近年の角川の動きが致命的に欠けてる
  • 1