2001年、ゴルトジーバーからクニツィア作の「アフリカ(Africa)」が発売されました。アフリカ大陸中に敷き詰められたチップをめくって、遺跡や黄金を発掘したり、交易品を集めたり、動物や遊牧民を移動させたりして得点を稼ぐゲームです。受賞はありませんでしたが、タイルをめくるわくわく感と手軽さが受けてドイツ国内でもなかなかの評判でした。日本でも2002年夏にエポック社から発売されました。 このゲームのデザイナーであるライナー・クニツィアのゲームは最適の一手が見つけづらく、どの手にしても一長一短あるというジレンマが大きな特徴です。この悩ましさを魅力であると感じる人もいれば、逆に嫌がる人もいます。21世紀になってからのクニツィアはこうしたジレンマを薄めて、年齢・性別を問わず家族みんなでわいわいと遊べるようなすっきりした味わいのゲームを作るようになりました。アフリカにもその傾向は見られ、入門ゲームと