7月31日に閉幕した「adidas CUP 第35回日本クラブユースサッカー選手権(∪−18)大会」は、東京ヴェルディ(東京V)ユースとヴィッセル神戸U−18の決勝となり、1−0で東京Vユースが優勝した。 東京Vユースの試合は、初戦の京都サンガU−18戦と準決勝の柏レイソルU−18戦を見たのだが、激しく連動性のあるプレッシャーと選手のメンタルタフネスが際立っていた。3−2と勝利した京都戦では、試合終了のホイッスルと同時に、敗れた京都ではなく東京Vユースの選手たちがバタバタとピッチ上に倒れた。また、準決勝終了後には主将として攻守にチームを引っ張ったMF杉本竜士が倒れこんで嘔吐(おうと)する場面が見られるなど、今大会の東京Vユースは全力を出し切れるチームだった。 就任2年目にして2連覇を達成した楠瀬直木監督に話を聞いてみると、これがなかなか面白い。能力やスキルの高い選手がそろった東京Vユー