上司に認められたい――。 そう考えるのは、一般のビジネスマンだけでなく、サッカー選手も同じだ。監督から認められなければ、試合に出ることすらできない。 だが、「認められたい」「気に入られたい」という気持ちが強くなりすぎてしまうと、本来の自分の力を出せなくなってしまうだろう。人の目を気にしすぎると、自分の基準がブレ、自信を失う要因になってしまう。 サッカー界のトップの選手は、どうやって「認められたい」という気持ちをコントロールしているのか? 今回はひとつの例として、日本代表の岡崎慎司(シュツットガルト)を取り上げたい。岡崎は朝日新聞(2013年3月26日)のインタビューでこう語った。 「僕は監督に信頼されようというふうには思わない。自分から監督を信頼する」 上司から信頼される前に、まずは自分から信頼する――。まさに発想の転換だ。信頼されようとすると、どうしても上司の目が気になってしまうが、自分