東福岡の優勝で幕を閉じた第94回全国高校サッカー選手権。今大会は3つの傾向が見られた 【写真:田村翔/アフロスポーツ】 1月11日に幕を閉じた第94回全国高校サッカー選手権大会は、東福岡(福岡)が決勝で國學院久我山(東京A)を5−0という大差で下し、17年ぶり3度目の優勝を果たした。敵将の清水恭孝監督が「一言で言うと、東福岡が強かった。ベストゲームができたとしても、どうだったかなというくらい力の差があったと感じている」と述べた通り、東福岡は勢いをもって決勝にたどり着いた國學院久我山をあらゆる面で圧倒し、会心のゲーム内容で夏のインターハイに続く全国制覇を成し遂げた。 今大会を総括すると、3つの傾向が見えてくる。1つ目は、高校サッカーにおける「プレミア化」により“横綱”と呼べるチームが明確になっている点だ。2005年の第84回大会で野洲(滋賀)が優勝して以降、今大会の東福岡と11年大会の市立船