2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場(11月末完成予定)を巡り、大会後に撤去すると閣議決定していた陸上トラックを、政府と競技団体が存続する方向で協議を始めたことが15日、複数の関係者への取材で分かった。大会後はトラックの位置に客席を増設し、集客が見込める球技専用になる計画だった。 (中略) 陸上の国際大会などを開くには、常設の1周400メートルのサブトラックが必要だが、新国立にはない。このため、五輪・パラリンピック期間中は、聖徳記念絵画館近くの軟式野球場に仮設のサブトラックを設置して対応。終了後は原状回復した上で撤去される。 大会後にサブトラック用地を確保できる見通しはまだないものの、別の関係者は「メインのトラックが残れば、ダイヤモンドリーグなどを開催できる可能性はある。なくしてゼロにするのとは大違いだ」と指摘。大規模国内大会やマラソンの発着地点としての活用など