世代屈指のストライカーが、高校最後の大会を迎えようとしている。 千葉の名門・市立船橋において、1年時から主軸としてプレーしている郡司璃来。ストライカーとしてのフィジカルの強さ、スピード、そして足もとの技術でハイレベルな要素を持ち、ポストプレーから打開する突破、ワンタッチやフリーランニングでスペースを突いたり、インフロントやアウトフロントを駆使して正確なラストパスを送ったりすることができる。 注目の逸材は清水エスパルス入りが内定しているが、高校最後の大舞台を前に何を思い、何を考え、何を見つめているのか。彼の心の内を聞いた。 ――◆――◆―― 「本当にあっという間ですね。正直、キツいことのほうが多かった3年間でした」 高校生活を振り返って、郡司はあどけない笑顔でこう口にした。 「でも、そのキツかったことは僕にとって絶対に克服しないといけないものでした。どうしても性格的にすぐに熱くなってしまった