ペップ・グアルディオラがチームの哲学について語るとき、パスによってボールを「運ぶ」や「前進させる」といった言葉を使うのは興味深い。 日本ではボールを「繋ぐ」という表現が使われることも多いが、ボールを前に動かすことが最終的な目的として理解できていないと、パスを繋ぐだけで目的のないサッカーに陥ってしまう。グアルディオラに言わせれば、「パスを目的としたパス」は愚の骨頂だ。 しかし、ボールを「運ぶ」技術について学ぶために、わざわざバルセロナを見る必要はないのかもしれない。UEFAのA級ライセンスを保有し、指導者に向けた著作でも知られている期待の若手指導者ギャリー・カーニーンが注目したのは、未来の日本を背負う女子チームだった。 彼は、未来のなでしこが世界王者である「女子サッカー大国」アメリカのユース世代を遥かに超える能力を持っており、欧州の指導者も注目すべきチームだと言う。それは一体、何故なのだろう