歴史上、モノ作りが技術的に頂点を極めたイギリスのヴィクトリア時代(1837-1901)後期からエドワード時代(1901-1910)、フランスでは後にベル・エポック(華やかな時代)と呼ばれた時代、貴族たちはお抱えの職人に費用や手間を度外視して日用品の数々を作らせ、上質な文化を謳歌しました。 僕は日本の老舗メーカーに勤務していた頃、その時代に作られた革製品の研究を重ね、その後ヨーロッパへも渡り、勤務し、技術に磨きをかけました。 ヒトよりモノが目立ち過ぎない事を念頭に置き、主にスーツスタイルに合わせる品のある製品を提供できることを理想としています。それぞれのモデルには、時代、国境を超えた普遍的なエッセンスが散りばめられています。 上記の時代の革製品から大いに影響を受けた薄く繊細な作りが特徴となっています。又、ドレスシューズの魅力に惹かれたことはこの業界に入るきっかけの一つで、特に往年のものからも