From Kentaro Matsuo THE RAKE JAPAN 編集長、松尾健太郎が取材した、ベスト・ドレッサーたちの肖像。”お洒落な男”とは何か、を追求しています! 岸秀明さん マルキシ代表取締役社長 text kentaro matsuo photography natsuko okada 秋葉原と神田駅の間に位置する神田須田町は、オフィスビルや商店が立ち並ぶ普通のビル街ですが、昔は毛織物を扱う問屋が集まる「ラシャの街」として知られ、戦後、高度成長期のピーク時には100軒を超す服地卸がひしめいていたそうです。 1941年創業のマルキシもその中のひとつでした。創業者の岸静一氏は群馬県前橋市から上京し、丁稚奉公と苦学を経て、一代で事業を興します。その後、高度成長の波に乗り2代目社長の岸克彦氏の時代には150名近い社員を擁する大手へと躍進しました。そんな名門の3代目が、今回ご登場の岸秀
From Kentaro Matsuo THE RAKE JAPAN 編集長、松尾健太郎が取材した、ベスト・ドレッサーたちの肖像。”お洒落な男”とは何か、を追求しています! 宅間理了さん BEARS代表取締役 text kentaro matsuo photography tatsuya ozawa スカウターってご存知ですか? 漫画『ドラゴンボール』に出てくるベジータが装着している片眼鏡のようなアレです。スカウターを通して相手を見ると、その戦闘力が数値化されてわかるという機械です。 実は私の目にも“お洒落スカウター”というものが付いています。私自身は決してお洒落ではないのですが、30余年もファッション編集者を続け、たくさんのお洒落な方々にお会いしているうちに、ちらりと見ただけで、その人がどのくらいお洒落なのか、数値化されてわかるようになってしまいました。 今回ご登場頂いた宅間理了さんとは
最も勢いに乗っているビスポークテーラーといえば、サルトリア ルコルトの小澁修一郎氏だ。実力の高さだけなく、生地の提案力も群を抜いて素晴らしい。氏がオススメする、至高の贅沢生地とは? Shuichiro Koshibu / 小澁修一郎1986年、岡山市生まれ。文化服装学院を卒業後、アパレルを経て英国のオックスフォードとロンドンに留学。2012年から5年間サルトリア イプシロンで経験を積み、2017年6月にサルトリア ルコルトを始動。The RakeのIssue 44で紹介したのを機に日本全国に名が知られ一気にブレイク。今最もの勢いのある超実力派テーラーだ。 info@sartorialucolt.com 小澁修一郎氏の服にはハッとさせられる美しさがある。柔らかでいてコシのある上質な生地を、軽やかに、エモーショナルに、そして見事に全体の調和が取れた服へと仕立てあげる。サイズ感も含めたすべてに氏
From Kentaro Matsuo THE RAKE JAPAN 編集長、松尾健太郎が取材した、ベスト・ドレッサーたちの肖像。”お洒落な男”とは何か、を追求しています! 直井茂明さん シャロン クリエイティブ・ディレクター、サルトリア text kentaro matsuo photography tatsuya ozawa テーラーの直井茂明さんのご登場です。私が最近ちょくちょく顔を出している骨董通りの“シャロン”にて、注文服を作っています。彼のキャリアのスタートは、私のお気に入りの(腐れ縁の?)テーラー、ペコラ銀座でした。専門学校を卒業してからすぐに入社し、服作りの面白さはペコラ佐藤から習ったといいます。直井さん曰く、 「佐藤さんは、大変厳しい人でした。彼がいるとピリピリして、現場が引き締まるようでした」ということですが、本当かね? その後、手縫いに力を入れている縫製工場で、水落
喜寿を迎えた赤峰幸生氏は、クラシック界では世界におけるカリスマだ。 日本でも20代、30代のファンが急増している。 服を着倒してきて辿り着いた氏のスタイルとは? photography JUN UDAGAWA text YUKO FUJITA 赤峰幸生 究極のスタイル1 赤峰幸生/Yukio Akamine 1944年、東京都生まれ。90年、自身の会社インコントロを設立。98年、イタリア生産による紳士服ブランド「Y.Akamine」をスタート。2008年、カスタムクロージングのブランド「Akamine Royal Line」を立ち上げる。スーツやシャツのほか、コートやレザーブルゾンやネクタイなど、真のクラシックスタイルを提案している。 本物のフランネルは30年着てこそ味が出る 「フランネルは私が最も好きな秋冬の素材で、このスーツは4年前にフォックス ブラザーズのフランネルで仕立てたものです
From Kentaro Matsuo THE RAKE JAPAN 編集長、松尾健太郎が取材した、ベスト・ドレッサーたちの肖像。”お洒落な男”とは何か、を追求しています! 赤峰幸生さん インコントロ代表取締役、ファッション・ディレクター text kentaro matsuo photography natsuko okada メンズ・ファッション業界で、もっとも尊敬を集める大御所、赤峰幸生さんのご登場です。紳士服に携わっている方なら、知らない人はいないでしょう。私が初めてお会いしたのは、1994年のメンズ・イーエックス創刊からまもなくだったと記憶していますので、もう四半世紀にわたって諸々ご教示頂いておりますが、いまだにその造詣の片鱗をも掴み取れていません。 当時はY.AKAMINEというご自分のブランドを全国のセレクトショップで展開なさっており、私もよく購入していました。そのうちの何
こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。 ちょうど一年前の今頃、私がある偉大なうっかりから素晴らしいSuper 180’sのジャケット生地を放出したのを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。 (こんな時間からブログを書いているのは)Super 180’sウールで枕カバーを作ったら寝起きがよくなったからです。 という素晴らしい書き出しから始まったあのブログですよ、親愛なる皆さん。あれから何件か「枕カバーの仕立て工賃を教えてください」というお問い合わせが続きましたが、どうやら寝起きに悩まれている方が多いようですな。 そういうわけで朗報をお伝えしましょう。「秘密のSuper 180’s」再入荷です。 秘密のSuper 180’s 390g/m このSuper 180’sウール。 ジャケット生地といえばエスコリアル、ゴールデンベールといった様々な最高級素材のものがあるのは承知しており
ナポリ仕立てのルーツを知る|伝説の「アットリーニ」の全て 2016年11月11日 未分類 2016年, アイテム, アットリーニ, イタリア, クラシコ, コレクション, コート, シャツ, ジャケット, スーツ, ナポリ仕立て, ルーツ, 伝説, 手縫い, 秋冬コレクション
From Kentaro Matsuo THE RAKE JAPAN 編集長、松尾健太郎が取材した、ベスト・ドレッサーたちの肖像。”お洒落な男”とは何か、を追求しています! 綿谷寛さん イラストレーター text kentaro matsuo photography tatsuya ozawa イラストレーターの綿谷寛さんのご登場です。業界では親しみを込めて“画伯”と呼ばれています。 「とにかく幼い頃から、絵を描くこと、そしてお洒落をすることが好きでした。しかしお金がないから、実際に洋服を買うことはできなかった。そこで兄が持っていたメンズクラブを横において、いろいろなコーディネイトを考えながら、ひたすらファッション画を描いていました。あの時の経験が、今でも役に立っています」 その後、一時はマンガ家を志したこともあったそうです。 「実家が池袋にあって、近くには手塚治虫先生や石ノ森章太郎先生
From Kentaro Matsuo THE RAKE JAPAN 編集長、松尾健太郎が取材した、ベスト・ドレッサーたちの肖像。”お洒落な男”とは何か、を追求しています! 小曽根広光さん 編集者、ライター text kentaro matsuo photography tatsuya ozawa ついに出てしまいました! フリー編集者・ライターの小曽根広光さんです。メンズ・ファッションに対する深い造詣と、飄々とした人柄がウケて、THE RAKEをはじめ、メンズ・イーエックス、メンズ・プレシャス、エスクァイアなど、多くのメンズ誌で活躍しています。 私が出版社、世界文化社でメンズ・イーエックスの編集長をやっていた頃に、新入社員として入ってきたのが彼でした。それまでしばらくの間、M.E.には新人の配属がなかったので、“最近の若いヤツはどうなんだろう?”と興味を持ったことを覚えています。 そう
ヴァザーリの絵には強烈な鮮やかさも、構図の大胆さもない。しかし繊細なタッチや綿密な描き込みによる、控えめな美しさがある。 ジョルジョ、もしぼくが天分に優れた何者かを持ち合わせているとすれば、それは、君と同じアレッツォ地方の、澄んだ空気の下に生まれあわせたからだ。さらには僕が乳母の乳から、彫刻を彫る鑿(のみ)や鉄槌を吸い込んだからだ。 『芸術家列伝』 – ジョルジョ・ヴァザーリ 冗談めかしてこのようなことを36歳年下の弟子に言ったのは、ミケランジェロでした。 ミケランジェロはルネサンス世界最高の芸術家であったにも関わらず、自身のことを石工と呼び、常に一人の「職人」であり続けた人間です。 それから数百年、フランスの王立絵画彫刻アカデミーの時代になって芸術家が地位を確立してからも、彼らの仕事はある意味「職人仕事」と言える地道なものでした。 「美しさ」という実にほのかで消極的な感動を追求するために
アットリーニとの出会い ドレス系メンズファッションを追う者が、行き着くところは二カ所あります。ロンドンのサヴィルロウ、そしてイタリア南部のナポリ。 私がファッションに興味を持ち始め、まだ右も左も分からない頃に偶然手にした最初のインポートジャケットはValditaro ヴァルディターロのナポリ風仕立てジャケットでした。雨振り袖=マニカ・カミーチャの独特なギャザーや、なだらかに低い位置で絞られたウエストライン、その圧倒的に軽い着心地に驚いたのを、今でも覚えています。 そしてセレクトショップやファッションブランドをさんざん回り道をしたあげく、インポートの魅力に浸かり、最後にたどり着いたのはナポリでした。そう、Cesare Attolini チェザレ・アットリーニのジャケットです。 今回はそのCesare Attolini チェザレ・アットリーニを紹介していきます。 チェザレ・アットリーニが生まれ
服好きのロマンを掻き立てる〝アットリーニ 〟の工場での一コマ。ジャケットにアイロン をかけた後、木片で押さえつけている! 往年の服マニアを唸らせた〝アットリーニ 〟 今ではあまり姿をみかけなくなってしまったが、すこし前までクラシックファッション業界には「変態」と呼ばれる諸先輩方がいて、僕もちょくちょく彼らが開催する、飲み会という名の服オタ会議に参加していた。 議題は「世界で一番美しいボタンホール」だったりして、「あそこのボタンホールはプリプリでエロいよね」「いやいや、ここのだって一見雑に見えるけど味があって捨てがたいですよ〜」なんて話が一晩中続くものだから、僕は1時間程度で眠くなってしまうのだが……(話題が業界ゴシップネタに移ったときだけ覚醒)。 そんなとことん不毛で今にして思えば楽しい会議は、いつもこの言葉で幕を引いたものだ。「やっぱ〝アットリーニ〟は別格だよね」。〝アットリーニ〟とは、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く