「大学は自分の頭で考える能力を身に付ける場所」。 2006年に、親会社を持たない独立系としては戦後初となる 生命保険会社・ライフネット生命保険を設立した出口治明社長はこう指摘する。 そして日本の競争力を高めるには、自分の頭で考えることのできる人材を どれだけ多く輩出できるかにかかっているともいう。 つまり、日本がグローバル競争に勝ち残るためにも、大学教育が重要なのである。 日本をより豊かな国にしていくために、今、社会全体で日本の大学教育のあり方を見つめる必要がある。 出口 治明 Haruaki DEGUCHI ライフネット生命保険代表取締役社長 1948年、三重県生まれ。京都大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部で経営企画を担当し、生命保険協会の初代財務企画専門委員長も務めた。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職後は、東京大学総長室アドバイザー、早稲