五条家 それは呪術界において重要な位置を決める御三家の一角。日本三代怨霊が一人、菅原道真公が祖先であり長い歴史を持つ。そんな五条家には数百年に一度、とてつもない実力を持った術師が現れる。 条件は二つ。 六眼という因果に絡む特殊な瞳を持つこと。 無下限術式という相伝の術式を持つこと。 この2つが揃った際の五条家術師の実力は御三家の中でも屈指の影響力を持ち、まさに五条家の栄光の時代を築く。 1989年12月7日 ここに、五条家最強の神童が誕生した。 名を……五条悟。 彼が生まれた瞬間に、呪術界の聡いものたちは世界のギアが一つ上がったことを本能的に察した。 そして翌日。 1989年12月8日 呪術界は休む暇もなく、再度の衝撃に襲われた。世界のギアをもう一段階上げる何者かが、この世に生を受けたのだ。 しかし、このセカンドインパクトを齎した幼子の所在は、呪術界上層部が方々を探し回ってもついぞ見つかる