安心がウリだったこの制度は、とっくに死に体だ。「毎月これしかもらえないなんて・・・・・・」と憂いても、ないものはない、とお偉いさんに開き直られる。挙げ句の果て、どんなに年を取ってももらえない。 あと4年 「この国の年金積立金は、何もしなければあと4年ほどで底をつきます。年金積立金は、保険料収入で支払いが賄えない部分を補填するための資金ですが、これが枯渇しかけている。要するに、年金制度はいまや崖っぷちにあるのです。 年金支給開始年齢を65歳に引き上げるので、しばらくはもちますが、事態は非常に切迫しています。もはや保険料を上げ、同時に支給額を減らしていく以外、年金制度を維持することはできなくなりつつある。それが、この国の現実です」(年金評論家で社会保険労務士の田中章二氏) こんな恐ろしい近未来を想像してほしい。 約40年勤め上げた会社を退職し、悠々自適の老後を楽しむはずだった。ところが、年金の