コロナ スペイン風邪 香港風邪 マラリア 世界の歴史を見ると、過去にパンデミックは何回かあったことがわかります。 しかし、それらのパンデミックの中で一番猛威を振るったのが ペスト病(黒死病) でした。 過去に二度大流行したのですが、今回は14世紀に流行った方を取り上げたいと思います。 1331年に中国大陸で発生し、中国の人口を半分に減少させる猛威を振るったのち貿易ルートに沿ってヨーロッパ、中東、北アフリカに拡散し、およそ8000万人から1億人ほどが死亡したと推計されている。ヨーロッパでは、1348年から1420年にかけて断続的に流行し。ヨーロッパで猛威をふるったペストは、放置すると肺炎などの合併症によりほぼ全員が死亡し、たとえ治療を試みたとしても、当時の未熟な医療技術では十分な効果は得られず、致命率は30%から60%に及んだ。イングランドやイタリアでは人口の8割が死亡し、全滅した街や村もあ