東京・渋谷駅構内に展示されている岡本太郎氏(1911〜96年)の壁画「明日の神話」に、福島第一原子力発電所事故を思わせる絵が付け加えられた問題で、東京を拠点とする若手美術家グループが18日夜、都内で読売新聞などの取材に応じ、問題の絵を取り付けたことを認めた。 警視庁渋谷署は軽犯罪法違反(はり札)にあたる可能性もあるとして、今後、メンバーから詳しい事情を聞く方針。 このグループは男女6人。福島第一原発の原子炉建屋から黒煙が上がる様子をイメージして絵を描き、4月30日頃、壁画の右下に取り付けたという。 取り付けの模様を個展で公開するのが目的だったとしており、メンバーの1人は「反原発の意図はない。見た人が判断すればいい」などと話した。このグループは2008年10月、広島市の上空に軽飛行機のスモークで原爆を連想させる文字を描いて批判を受け、被爆者団体に謝罪していた。