2005年3月に4年のブランクを経てPalmの幹部として復帰したとき、マーク・バーコウ氏は同社がかつての敵と協力関係にあることを知った。Palm OSを出した同社が、MicrosoftのOS、「Windows Mobile」対応のデバイスを発表しようとしていたのだ。 「Microsoftとのこの提携関係を知ったわたしのショックと恐怖を察してもらえるだろうか」とPalmのビジネス開発担当上級副社長であるバーコウ氏は語る。「だが、それがやるべきことだったのは明白だった。(1月に発表されたTreo 700wを)Windows Mobileベースにしたことで、われわれはそれまで存在しなかった市場を狙う機会を得た」 そう、Palm Computingが最初の製品「Pilot 1000」を発売してから10年たった。この10年はPalmにとって、経営上の決定の失敗やうまくいかない買収、携帯電話企業との競
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