東京電力福島第1原発から半径20キロ圏内の警戒区域に残されたペットの〝救出作戦〟が11日始まった。福島県川内村で保護された犬や猫は、立ち入り禁止から約3週間ぶりに、福島市内の施設に安住のすみかを見つけた。ただ、避難所生活の飼い主への受け渡しには時間がかかるため、続々と保護されるペットらの管理が今後の問題となりそうだ。 警戒区域に入った町職員によると、鎖を外された犬たちは一部野犬化し、特にやせた様子もなく、元気に町内を走り回っていた。最初のうちは人間を警戒し、エサをあげても食べなかったという。しかし、一時帰宅した住民の話によると、部屋で飼われていた猫や、鎖でつながれたままの犬のなかには、死んだものもいたという。 犬や猫は、福島市中心部から30分ほどにある50平方メートルほどの古びた倉庫に一時避難している。10日の一時帰宅で犬9頭と猫3匹が、11日の救出作戦で犬2頭、猫2匹が保護された。こ