先週、久々にぞくっと悪寒が走るようなニュースがあった。元女優で自民党の政治家である三原じゅん子氏の発した一言に思わず体が敏感に反応した。『八紘一宇』がその一言である。 「世界を一つの家にする」を意味するスローガン。第2次世界大戦中に日本の中国,東南アジアへの侵略を正当化するためのスローガンとして用いられた。『日本書紀』のなかにみえる大和橿原に都を定めたときの神武天皇の詔勅に「兼六合以開都,掩八紘而為宇」 (六合〈くにのうち〉を兼ねてもって都を開き,八紘〈あめのした〉をおおいて宇〈いえ〉となす) とあることを根拠に,田中智学が日本的な世界統一の原理として 1903年に造語したもの。40年第2次近衛文麿内閣が、「基本国策要綱」で東亜新秩序の建設を掲げるにあたり、「皇国の国是は八紘一宇とする肇国の大精神に基づく」と述べ、以後興亜新秩序の思想的根拠として広く唱えられた。 本来の意味はどうあれ、あま