2017年7月、駿河湾でラウンド1に向けた海域試験が1週間にわたって行われた。衛星通信を介し、洋上中継器(ASV)を試験海域に移動させ、自律型海中ロボット(AUV)を潜航させての動作確認、通信試験、陸上でのデータ解析を実施したのである。「毎日、夜は全員でミーティングを行いました。得られた成果も多かったのですが、検討すべき課題が多く見つかったからです。その後も2018年1月に始まる予選、ラウンド1に向けて全員で調整を続けてきました。出るからには“勝ち”にこだわって、万全の態勢で臨むつもりです」。 こう語るのは、「Team KUROSHIO」に参加するヤマハ発動機の進藤祐太氏だ。「Team KUROSHIO」とは、国の研究機関である海洋研究開発機構(JAMSTEC)や海上技術安全研究所、ヤマハ発動機など産学官の8機関が集まって結成された”オールジャパン”のチームである。現在、彼らは水深4000
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